「小学校で通級指導教室に通っていた子どもは、中学校入学までに何をしておけばいい?」
我が家は長男も次男も読み書きに困難があるのですが、長男は中学入学に備えて特にしておくことはありませんでした。
小学4年生からは個別支援級から普通級に戻り、その後通級指導教室にお世話になることもなく中学校に進学したからです。
しかし、次男は個別支援級には行かなかったものの、兄よりも読み書きに困難を抱えているため4年生から通級指導教室(ことばの教室)で指導を毎週受け、中学校でも通級指導教室に通ったほうが良いのではないかと思うようになりました。
次男の小学校卒業までに行ったことと、通級指導教室入級までの流れについてご紹介するとともに、今回は市の教育センターで受けた発達検査の様子をお知らせします。
目次
通級指導教室に通っていた次男が中学校でも指導を受けるまでのスケジュール
次男の小学校卒業までと、中学校で通級指導教室を受けられるように保護者が動いたことについて記しておきます。
読み書きに困難がある次男の支援・小6の秋から冬にかけて
- 中学校の通級指導教室の説明会に参加
- 通級指導教室に通いたい旨を連絡する
- 冬休みに親子で通級指導教室での面談
- 中学校で具体的な合理的配慮を受けられるよう、病院や教育センターでアセスメント(発達検査)を受ける
- 次男が中学校で受けたほうが良い合理的配慮について、教育センターでアドバイスを頂く
- その検査結果を持って、中学校の特別支援コーディネーターと受けたい合理的配慮について面談する(特別支援コーディネーターが異動しないと有り難い…!)
読み書きに困難がある次男の支援・小学校卒業から中学校入学にかけて
- 3月頃、通級指導教室の審査会が開かれて通ってもOKか結果が出る
- 中学校入学後、通級指導教室から保護者面談の連絡を受ける(面談は5月)
- 中学校に、通級指導教室申込書を提出する
- 6月から通級指導教室に通い始める
我が家の場合、大体こんな流れでした。
市の教育センターでKABCの検査を受ける。結果を聞くまで何回足を運ぶの?
中学校は、小学校よりも学習内容がぐっと難しくなり、読み書きに困難があるとついていくのが大変になってしまいます。
そのため、読み書き障害のある次男にとって漢字だらけの教科書を読むことが難しかったり、ノートやレポートを手書きで提出できなかったりする可能性が高いです。
そんな次男の特性を知ってもらうために、市の教育センターで教育相談を行うことにしました。
結局、保護者の相談、親子での検査が2回、保護者が結果を聞きに行くのに1回!
小6の冬から春にかけて合計4回教育センターに通ったことになります。
(しかも、駅から20分以上歩く上に近くに食事できるようなお店がないんだわ…!)
有給休暇を使ったりして、本当に辛かった…。
担当の先生がとても親身になって聞いてくださったのがせめてもの救いです。
発達の凸凹はWISCⅣでわかるので、学力的な面でのアセスメントを取りましょうとアドバイスを受けて、KABCの学力面のみ(習得度とかいうやつ)検査していただきました。
口頭で伝えられる結果をPCで入力!この結果を中学校に持っていく!
そんなわけで、結果は口頭でということでしたのでノートPCを持っていき、ひたすら結果を打ち込みました。
頑張ったおかげで、その場で書式を整えて夫に概要を伝えることができました。
メモでももちろん良いのですが、この結果を参考にして中学校に面談しに行くため、データで再構成できるのがこの方法のメリットだと思います。
教育センターでは、小学校や中学校に内緒で教育相談を受けに来る保護者の方もいるらしく、教育センターから中学校に直接「この生徒の合理的配慮はこうしなさい」とは言えないらしい。
そのあたり、保護者が動かなければならないという点で結構手間でした…。
以下、次男の検査結果をざっくり記しておきます。
結論
- 話すのは普通、語彙力も普通レベル
- 文章も、事実をまとめたりするのは出来るが、クリエイティブなのはダメ。
- 曖昧な質問に言葉で答える時も同じく答えるのが難しい
- 漢字だけ読むのは厳しい。文章は読めるが時間とエネルギーを要する
- 漢字を書くのは2年生くらいまで。あとは部首くらいしか分からない。
- 算数は、文章題厳しい。計算は思い出せればやれる
- 英語については、アルファベットが読めるようにローマ字はやっておきたい
- 読むのも大変だから教科書読み上げは必須
- テストにルビも必須
- 板書、問題を解くのも時間がかかるので、合理的配慮は入学してから要相談
行動観察の様子(心理士の方から)
本人の思い…国語の漢字の読み書き、算数も難しく、英語も心配。
オープンクエスチョンに対して答えるのが難しいようだ。
持っている語彙はあるが、どうとでも取れるような質問が苦手。
「日常で使わない字が読めない」という本人の認識。
理科の科が料理の料になっていたり、似た漢字を間違えている。
部首はあっているが、正確に形を思い出すのが難しい。
カタカナの困難。ゲームクリエイターの「エ」がパッと出てこない。
思い出すのは難しいが、あるものを見たほうが思い出せそう。
K−ABC(習得度)の結果と様子
4つの観点の語彙、読み、書き、算数を見てみると、平均のうちに入っている。
ただ、読みはかなりばらつきがあった。じっくり考えて答えていた。
漢字テストのように単体で出てくるものを読むものと、文章が書いてあって内容を理解するものについてテスト。
漢字の読みは著しく苦手。熟語からの想起が難しい。
漢字を書く、文を作るもの。漢字を書き取るのは平均に比べてとても苦手。
2年までの漢字はだいたい書けているが、3年生の漢字は半分も書けない。5年生以降は手付かず、空欄が多い。
平均ではないが曖昧なところはあった。数的推論は式を作ってもらうもの、計算は筆算。 極端に苦手というわけではない。 文章題を読み上げているので、読めるか読めないかである。小学校3.4年生なら文章の意味はつかめている。
中学校進学に向けて
英語は、全てアルファベットなので苦戦するのではないか。
いまの中学はローマ字の読み方、フォニックスで読ませていたりする。
読み方のルールがわかっていると読めるようになるのかなと思います。
定期テストの時間配分
時間で言うと、テスト勉強や提出物、時間制限があると思うのでぱっとみて余裕のものはやる、無理なのはやめる。
時間をかけるとできそうなものは後回ししてやってみるとか、配分を本人が心がけると良いのかな。
デイジーが、来年度から使いやすくなったらしい。
学校に配布していることになる。少し聞いてみてほしい。
中学校の定期テストも、合理的配慮が可能であればテストにルビをふってもらう。
前後の文脈を見ながら汲み取ることはできるので、関連性を示していくことが大事
足し算の勉強、割り算の勉強!ではなく、全体像を示して、比較しながら学ぶ。
英語も、音を分解したらどうなるのか?
支援としては、インプット、アウトプットの時間を多く取る。ルビ振り、音声入力。
素早く写すのは苦手。様子見てその辺は調整するとか、違った手段でお願いする。
まとめ
教育センターで相談に乗って下さった先生は、中学校への入学以降も
「困ったことがあれば声をかけてください」
とおっしゃってくださっているのでとても心強いです。
しかし、支援を受けるまでの道のり長いなぁ〜〜〜。
中学との面談の様子など、また続編でお伝えしますね!
ではまた☆
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