「学習障害の子どもに適切な通信教材ってないのかな?」
中学生になった次男についての学習法に悩みがあります。
小学4年生の頃、
「弟くん、お兄ちゃんより勉強がやばいですよ」
と、大手の塾の先生に言われて1年ほど国・算の個別の授業をお願いしていました。
しかし、遊ぶ時間がないと本人が嫌がったため、家で学習するならとスマイルゼミを導入しました。
>>[中学校]学習障害の子にスマイルゼミは有効?!次男の口コミ体験レポート
スマイルゼミは親に毎日どこまで学習したかメールが届く見守り機能があり、何をどこまで学習しているか確認はできます。
ただ、何につまずいているかまで理解するのは難しいですし、難易度も細かくは設定できません。
中学に入学して英語の学習が始まり、アルファベットの読み書きが苦手ということも分かってきて、特に英語の学習が非常に滞るようになってしまいました
そこで発達障害のお子さん向けの学習教材が充実しているという、「すらら」の無料体験を試してみることにしました。
目次
発達障害のお子さんに人気の教材「すらら」とは?
「自立学習応援プログラムすらら」とは、ゲーム感覚で学習できる対話型アニメーション教材です。
- 小学生〜中学生〜高校生までのお子さんが対象
- 国語・数学(算数)・英語の3科目
- 月額8,000円
- ご家庭でノートパソコンまたはタブレット端末が必要
発達障害や、不登校のお子様の為の自宅学習をサポートできるとのこと。
すららでは、専門的な学習対策を行うことで発達障害を持つ89.1パーセントのお子さんが学習を継続しているそうです。
すららには、お子さんに学習を継続させるための4つの特徴があります。
特徴①学年にとらわれない無学年方式
学年にとらわれない無学年方式学年で、さかのぼってつまずきのある苦手な単元を学び直すことができます。
一般的な通信教材では、その学年や学習に見合った教材が送られてくるために、苦手な分野を遡ってもう一度学習し直すというのは難しいです。
また、もしどんどん学びたい科目があれば、さかのぼりだけでなく先取り学習をすることも可能です。
特徴②お子さん1人ひとりの特性に合った学習設計
間違えた問題に対して、お子さんの理解度に合わせて難易度を自動で調整してくれるすらら独自の機能があります。
記述式の問題ができなかった場合は自動的に難易度を調整し、並べ替え問題に変更してくれます。
お子さん1人ひとりの特性に合った学習設計を、後述する「すららコーチ」が組み立ててくれます。
それぞれの特性を踏まえた学習設計をしているので、自然と学習が継続できるシステム。
この辺りは、他の通信教材でも「この日はこの単元を15分やってみよう」などの目安や時間が設定されていますね。
特徴③すららコーチが学習やる気をサポート
AIではないリアルな学習塾で教えている「すららコーチ」がそれそれのお子さんの担当となり、学習のやる気をサポートしてくれます。
発達障害のお子さんの指導経験が豊富な専任コーチなのだそうです。
リアルなコーチがついてくれるのは、スマイルゼミやチャレンジなどではない制度なので、子どもの様子に合わせてサポートしていただけるというのはかなり力強いと思います。
お子様の特性をヒアリングしてくれて、コーチが学習設計をしてくれるそうです。
保護者のご相談や質問にも対応をしてくれるなんて、ありがたいですね。
特徴④楽しく学習が続けられる仕組み
お子様が自宅でひとりでも集中して楽しく勉強が続けられるような環境と仕組みを整えています。
アニメーションや声優を起用したチュートリアルがとても分かりやすく、クリックしないと先に進めないので、ただぼーっと画面を見ていたということがないように設計されています。
全国のすららを利用しているお子さんと競うゲーミフィケーションも用意されています。
学習障害で中学生の次男にすららの特別無料体験をお試し!
スマイルゼミでなかなか学習が進まない次男にすららの特別無料体験をお試ししてもらうことにしました。
今回は、中学1年生の数学と英語を体験。
WiFiの繋がっているパソコンやタブレットが必要です。
私が横で見ていて、実際に取り組んでいるところを撮影しました。
すららの無料体験・数学<約数>
中学1年生の単元「約数」についてのチュートリアルと簡単な問題に取り組みました。
チュートリアルではアニメーションと音声を利用して、非常にわかりやすく解説が進められていきました。
YouTubeなどの動画で説明しているものは、講師の先生が早口だったり、ホワイトボードにどんどん書いていったりして、どこを読んでいるかわからないことも多いです。
すららでは、声優さんがゆっくり語りかけてくれるようにして教えてくれるので、理解をしながら進めていけるのではないかと感じました。
途中、10の約数と36の約数を答える問題があり、次男はチュートリアルで教えられたように考えながら解答を入力していきました。
ただ、今回はノートパソコンを利用しての回答だったため、スマイルゼミと違って文字をペンで入力できないのが少しネックだったようです。
すららの無料体験・英語<be動詞の文>
次男が一番苦手としている、英語のチュートリアルを体験してもらいました。
英語の能力は、この夏にやっとアルファベットの大文字と小文字が読んだり書けるようになったぐらい。
英語の授業についていけず、学習についてはかなり困難があります。
耳では理解しているので、定期テストではヒアリングはほぼできている状態です。
すららのチュートリアルでは、綺麗な発音で文章が読み進められていきました。
三単現の彼(he)や彼女(she)の単語を入力する問題では、heという単語をキーボードで入力することも慣れておらず、小文字のhがどこにあるのかということを探すのが割と大変そうでした。
キーボード入力ではなく、選択式問題ではそこまでの困難はなかったようです。
単語の読み方を覚えない限りは、なかなか英語の問題を解き進めていくのは難しいかなと感じました。
横ですららの無料体験を見ていた私の感想
すららの無料体験は一項目ずつしかないので、以上の体験で終わり。
横で見ていた私の感想としては、スマイルゼミは音声での説明があったりなかったりするため、すららの「全ての説明文を読み上げてくれてわかるまで何度も確認できる」のは良いなと感じました。
できない単元があった場合は、遡ってつまずいた単元を練習をして、分かるようになってから解きすすめられるとしたら、特に高校受験前には反復練習の勉強の助けになるのではないでしょうか。
スマイルゼミはほとんど無言で取り組んでいるため、文章を読むのが苦手な次男は本当に理解しているのか正直心配でした。
すららで音声読み上げで学習をすすめられるのは、聴覚優位な次男には学習の助けになりそうです。
次男の感想は?タブレット学習「すらら」が向いているタイプのお子さんは?
あまり口数が多くない次男に、すららを試してみた感想を聞いてみました。
また、すららお客様窓口に、
「学習障害のお子さんにすららの教材が向いているかどうか」
も聞いてみましたので、そのお返事を載せておきます。
次男がすららを試してみた感想は?
次男がすららを試している間は、耳で聞いて理解しようと努めていたようです。
すららに取り組んでみたいか聞いたところ、
「テスト前じゃない時には項目別に学習できるので取り入れてみたい」
ということでした。
スマイルゼミはテスト前に集中して教科書に沿った単元を学習できるため、今は定期テストの10日前ということもあり、スマイルゼミを重宝しているようでした。
いわゆる「学習障害の子ども」にすららは向いているのか?メールで問い合わせてみた
すららの相談窓口に、学習障害のお子さんに対してはすららの学習システムが有効かどうか一応聞いてみました。
子どもの発達支援室の担当者の方からお返事いただきました。
ご質問の件につきまして、結論から申し上げると、 すららではお役に立てないかもしれません。
というのも、すららは学習障害のお子さんに配慮したコースが低学年コースのみとなり、 小4以降は普通級に通うお子さんを対象とした作りをしております。
LDのお子さんがつまずきやすいポイントに配慮できないぶん、 ストレスが溜まってしまうのではないかと思います。
お子さまの特性を拝見するに識字、書字どちらにも苦手があるようにお見受けします。
ただ、それが原因で勉強しても覚えることができないのか、 あるいは記憶力に苦手がある、情報処理の仕方に得意不得意があるのか分かりかねるところがあります。
すららがお役に立てる可能性は低いですが、 別サービスでKABC-Ⅱ検査サービスを実施しておりますので、そちらの方がお役に立てると思います。
WISC-Ⅳを受けられておりましたら、 KABC-Ⅱはこれの学習支援版だと思ってください。
KABC-Ⅱは知的能力に加え基礎学力を検査します。 これらの情報をもとに学習支援ガイドの作成及び提案をさせてもらっています。
検査は平日のみ実施しております。 中学生ですと3時間ほどかかるため、多くの方が夏休みなどを利用して受けられます。
なるほど〜。学習障害のある子どもに対して特別な配慮をしているのは低学年のみなのですね。
すららの相談窓口は、発達障害のあるお子さんに寄り添った、専門の方が誠意を持って答えていらっしゃる印象を受けました。
「どんなお子さんでも学べます」と謳ったら、またそれはそれで不正直な気がしますからね…。
まとめ
以上、学習障害で中学生の次男にすららの無料体験を試してもらった様子と感想をお送りしました。
すららの特徴としては、以下の4つがありましたね。
- 学年にとらわれない無学年方式
- お子さん1人ひとりの特性に合った学習設計
- すららコーチが学習やる気をサポート
- 楽しく学習が続けられる仕組み
ただ、すららが向いているお子さんはどちらかというと以下のような特徴の方になるかなと思います。
- 集団の学習では気が散ってしまいやすい、ADHDのお子さん
- 不登校で学習する機会が制限されてしまっている自閉症スペクトラムのお子さん
学習障害のお子さんには向いていないかもしれないと言っても、様々なタイプのお子さんがいらっしゃいますよね。
落ち着きがないために学習に向き合えないお子さんや、うちの子のように文字とその音が結びつかず、読んだり書いたりすることが難しいお子さんもいます。
その子どもの学習スタイルを見極めて、賢く利用することができれば良いのかなと思います。
個別授業の塾では、毎月週1回1教科15000円から2万円近くしてしまい、正直お財布にもやさしくないです。
すららの場合、3教科でさかのぼり学習が無制限に学べて、コーチもついて月8000円というのは正直かなりリーズナブルだなと感じました。
ではまた✩
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