「地元に通ってみたいと思える高校がない。国内の魅力的な高校に越境して通うことはできるの?」
「国内の多様な学びを実践している学校に入学するにはどうしたらいいの?」
中学生の高校進学の選択肢が、今やかなり広がっていることに驚きを感じています。
昔であれば、地域の公立高校と滑り止めの私立学校を探すくらいしか選択肢がありませんでした。
しかし現在では、それらに加えて通信制高校や、今回紹介するような国内留学先を公立高校から選ぶこともできるのです。
では、実際に国内の公立高校で留学を受け入れている学校はどのくらいあるのでしょうか。
息子が、中学校で地域みらい留学フェスタのチラシを貰ってきました。
6月に渋谷で行われるとのことで、息子と行ってみました。
その時の様子をご紹介します。
地域みらい留学フェスタとは?
一般財団法人 地域・教育魅力化プラットフォームが主催する、国内留学を受け入れている学校紹介イベントです。
都道府県の枠を越えて、地域の学校に入学し、充実した高校3年間をおくること。
北海道から沖縄まで日本の各地域にある魅力的な学校には、
そこでしかできない体験と新しいチャレンジが待っています。
地域みらい留学のメリットは、以下の通りになります。
>>地域みらい留学
地域・教育魅力化プラットフォームの理念はこちら。
地域みらい留学フェスタは、日本の大都市でそれぞれ年に1回ずつ行われているイベントのようです。
特に力を入れているのは島根県で、参加校の1/3は島根県の県立高校で占められていたのではないでしょうか。
他にも北海道から沖縄まで、全部で55の県立高校が今回の地域みらい留学フェスタに参加していました。
地域みらい留学フェスタに中3息子と参加!注意点は?
地域未来留学フェスタのホームページを見ると、
「事前に予約してください」
とあり、参加一週間前に焦って予約したのですが…実際入ってみたところ、予約しなかった人の受付もありました。
息子とお昼を食べて、2時頃会場入りしました。
ちなみに中3の息子は、今のところ第一志望は県内の工業高校。
しかしライトノベルの読みすぎか、寮生活にも憧れているようです。
高校生から親元を離れて暮らすのは特に不安がない様子。
母親の趣味(高校見学)に仕方なく付き合いながらも、行きたいと思う高校があれば是非話を聞いてみたいと思っていたようです。
長机一台分ほどのブースが各学校に割り当てられており、いわゆる高校進学相談会と同じようなノリでした。
行く前に全く学習していなかったため、どこから話を聞いていいか全く分かりません。
到着して5分で正直、帰ろうか…と思ってしまいました(おい!)。
この留学フェスタは、子どもが行ってみたい地域や、特色のある学校の目星をつけて参加するのが正しかったようです。
しかし、通路で立ち止まっていたところ、いくつかの高校から声をかけてもらいブースで話を聞くことができました。
家族でよく長野県に行くので、ホテルの近くの高校にも足を運んでみました。
観光で持っている地域のため、国際観光課と言う学科のみ国内留学生を募集しているそうです。
冬はスキーをするために南半球のオーストラリアやニュージーランドからの旅行客が多く、地元の人たちも商売するなら英語が必須。
そのため英語ができなければ進学が難しそうでした。
先生によると、
「平日は学校なのでスキーがいつでもできるわけでもないですし、公立高校の枠を大きくはみ出た取り組みも難しいです」
「その辺り、は通信制高校のような自由度はないと思っていて下さい」
と、ビシッと言われましたよ。
実際に思っていたのと違うとミスマッチも起きているようでした。
他には、島根の二つの高校からお話を聞きました。
国内留学生の数も多く、 他にはないユニークな課題解決の方法を探っている隠岐島前高校が人気があるようでした。
パンフレットを見ると国内留学生が一人もいない学校もありますし、逆に国内留学生が半分近くを占める学校もあります。
それぞれの子どもの特性に合った学校選びをするために、夏から秋にかけてオープンスクールが開かれます。
東京から離れた地域の為、一人2万円まで交通費や宿泊費の補助が出る学校もありました。
とはいえ、オープンスクールは早くて7月の下旬に行われるため、私の仕事の予定で埋まってしまっていました。
10月と11月にもオープンスクールは開かれますかそちらも仕事が入っていたりしてなかなか大変そう。
島根県のまさに「島」にある高校であれば、土曜日にオープンスクールが開かれるとして、金曜日から入っていないといけませんし、土曜日も東京に帰るのがかなり遅くなってしまいそうです。
そのような環境に本当に息子が慣れてくれるのかも、心配がありますね。
東京の地域みらい留学フェスタでは、保護者が語る国内留学というトークセッションも開かれました。
お子さん4人全員が地方の高校に留学している方もいて、早くからアンテナを立てている人はやっぱり違うなぁという印象です。
実際この国内留学を考えているのであれば、中学3年生からでは遅いかもしれません。
中学2年生にはこのフェスタを知っていて参加しじっくりと考える時間が欲しいものです。
学習障害の子は高校から国内留学できるのか?現在問い合わせ中!!
それでは発達に偏りのある生徒は国内留学に参加できるのか?
今回のフェスタに参加してみても、学校の偏差値を表立って掲げているわけではありません。
各学校では推薦入試が行われているようですが、推薦入試とはいえ倍率によっては入試に落ちてしまう生徒もいるようです。
留学生を受け入れている学校は、多様な学びを保障したり、課題解決型の学習をしていたりと、いわゆる暗記型の旧来の学びではないところを魅力として打ち出しているところがほとんどです。
それならばいわゆる暗記型の学習が苦手な生徒に対してもチャンスがあっても良いのではないかなと思うのですが、課題解決型の学習をするときにやはり知識は必要になってきてしまいます。
それぞれの学校での学びを生かして国立大学などに入学している生徒も多いそうです。
まあ、学習に困難を抱えている長男がスンナリ入れる高校はなさそうかな…。
地域みらい留学を受け入れている島根の高校に昨年まで勤めていらした知人がいるので、そちらにも聞いてみました。
すると、島内の受験生はだいたい合格するが、 国内留学の受験生は最低限読み書き計算などの学力がないと合格しないし厳しいということでした。
制度は毎年変わっているそうなので、高校の方にもこちらから直接発達に凸凹のある生徒の受け入れは可能かどうかメールしてみました。
返事が分かったら追記していきたいと思います。
<追記>
問い合わせしていた高校の先生から、お返事頂きました!
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先日は地域みらい留学フェスタにご参加いただき、誠にありがとうございました。
お問い合わせの件に関して、教頭に確認をいたしました。
学習に支援の必要な生徒につきましては、本校にもいないわけではありませんが、
実際に授業についていくのが大変な状況です。
本校といたしましても、できる限りの支援はさせていただいておりますが、高校は
単位を落としてしまうと進級ができませんので、入学されてから相当の努力が必要
になると思われます。
また何かご不明な点がございましたら、ご連絡いただければと存じます。
よろしくお願いいたします。
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まあ、ですよね~!
高校では単位を落としてしまうと進級や卒業に関わりますのね…。
まとめ
息子は先述の通り工業を考えているのですが、工業で国内留学を受け入れてる所はなさそうでした。
工芸、情報、農業、国際観光、商業とか?
工業高校はグローバルというよりも就職先に地元の企業が多く国内留学生を受け入れる余地はないのかもしれません。
息子が渋谷のスクランブル交差点を見たい(観光…?)というので帰りに寄ったら酷い人混みでした。
会場でママ友さんにも遭遇してお茶して帰ってきましたよ〜。
息子に合う学校っていったいどこなんでしょうね?悩ましいですね。
ではまた☆
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