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[中学生]定期テストで合理的配慮可能?PC2台使用で劇的な変化を起こせ!

ディスレクシア

「なんで、定期テストって紙と鉛筆(筆記具)しか使えないの?」

「読むのが苦手な子が受けられる合理的配慮があるはずなんじゃないの?」

ほんと、それな。

読み書きが苦手なお子さんを持っていると、定期テストの出来に絶望しますよね…。

小学校2年生くらいの読み書き能力の中学生の次男、鉛筆で書く文章はほぼひらがな、筆圧も弱いです。

通級の先生のサポートにより、この1年でかなり進展しました。

ICT機器のサポートがあれば、学習理解が進み、アウトプットもできるようになる子どもたちがいることを知って欲しく記録をつけました。

(特に、教育関係者の方に是非…!!)

定期テストでの合理的配慮可能、パソコン使用が最終目標だったの?!

中学に入ってからの合理的配慮については、以下のリンクをご覧ください。

>>[中学生]合理的配慮を当たり前に。学習障害の次男への配慮と通級指導まとめ

前期中間テストはサポートは無し、教室で試験を受ける。

入学後、読み上げ教科書DAISYを申し込んで家庭学習でも耳で教科書本文を聴いて、自習できるようになる。

後期中間テストは、合理的配慮で全ての漢字にルビをつけてもらい、試験時間は10分延長。虫食いだった文章が読めるようになり、ルビなしのテストには戻りたくないとのこと。

夏休み前に東大先端研の教員向けプログラムに申し込み、サーフェスを貸与してもらう。

サーフェスで、フリック入力の練習開始。残念ながらローマ字の読み書きもできないので、フリック入力できるタブレット必須。

Chromebookはタブレットモードでのフリック入力できない…。

そして、いよいよ通級の先生の狙い、パソコンでテスト受験ができないか指導を受けながら、試してみることにしました。

中1次男、12月にパソコン音声読み上げ、フリック入力で解答をお試し!

次男の通う中学では授業にPCを持ち込んでいる生徒はおらず、本人にそれとなく促しても

「なんでそれ使ってるの?って聞かれるのが本当にいやだ」

と学校での利用には難色を示しました。

うーん、近眼の子のメガネと同じなんだけどなぁ…。

と、通級の先生と面談しながらため息。

しかし12月に入り、ワードデータのテスト文章をイヤホンで聴いて、解答はもう一台のPCでフリック入力してする練習が始まりました。

この答え方で、1学期に受けた国語のテスト(大問1つ)の正答率が3割→8割と爆上がり…!

問題文を何度も聴いて、粘り強く答えていたそう。

Twitterでもご紹介しました。こんな感じに!

問題文のPC読み上げがよほどストレスがなかったのか、

「別室でPCを使って読み上げでテストを受けたい」

と自ら志願。通級の先生も積極的な次男に驚いていました。

ちなみに、代読とPC読み上げだと、代読の場合何度も読んでもらうのを遠慮してしまうこともあり、PC読み上げ推奨だそうです。

2月の定期テストへの合理的配慮、中学校へのリクエストはどうなった?

次男本人からリクエストを伝えたほうが良いだろうということで、1月下旬に担任の先生にパソコン受験の希望を伝えてもらいました。

しかし…中学校では定期テストのパソコン受験について十分な検討時間が取れなかった模様。

PC受験がだめなら、人力読み上げ(代読)してもらってもいいんじゃないですか?ともお願いしました。

Twitterのリプライで、

「子どもの中学校は、タブレット持ち込み不可能であるためテストを拡大コピーしてもらい、テストで読めない部分を人力で読んでもらっている(鍵アカのため貼り付けできませんでした)」

なるほど、人力で実施しているところもあるんだ!と知ったからです。

このツイート読まなかったら、代読してほしいというリクエストは出なかったと思います。感謝。

特別支援コーディネーターの先生からのお話は、

  • 今回は理科のみPC読上げと入力のPC2台を利用してテストを受ける
  • 他の教科は、別室でテストは紙を用いて10分延長受験、ルビ付き
  • 代読は、学年に話をしたが教員が上手に読めない可能性もあったり、読みに結果が左右されてしまうこともあることや、1人で受験できる部屋を用意できない(不登校の生徒と一緒の部屋で受験するため)ため今回は無理。
  • 次男くんへのテスト問題代読の必要性はあると考えている
  • 今回のPC受験についても、学校では十分な検討がないままトップダウン的に実施する状況であるため、今回は理科だけでお願いしたい
  • テスト初日に、放課後少し残ってPCテスト受験のレクチャーを行う

特別支援コーディネーターの先生からのお話を伺って考えたことは、

困ったときについ通級の先生に連絡を取ってしまい、担任の先生や特別支援コーディネーターの先生に連絡を怠ってしまうことで中学校の先生に話がうまく伝わってない(中学の先生は忙しいかなと忖度してしまう…)

次男の意向を聞いてから動くので、伝えるのも遅く、そのため検討も遅れがちになること。

通級の先生が本当によくしてくださるのですが、中学校の現場のスピード感もある程度想像がつくだけに…保護者である私達も

「まあ、理科だけでもPC受験がOKなのはマシかも」

という受け止めになってしまうのよね〜。

特別支援コーディネーターの先生には、保護者の希望として、

  • 今回のテストの振り返りを必ず行ってほしい
  • 来年度は多くの科目でPC受験できるようにしてほしい

ということを伝えました。

そろそろ、校長先生と直接お話したほうがいいかもしれないなぁと思いながら。

まとめ

以上、次男の年度末の定期テスト受験についてのご報告でした。

時系列で書いてみると、

  • 前期中間テスト→他の生徒と同じ受験形態
  • 前期期末テスト→別室で10分延長、問題文に総ルビ
  • 後期中間テスト→別室で10分延長、問題文に総ルビ
  • 後期期末テスト→別室で10分延長、問題文に総ルビ、理科のみPCで問題読み上げ、解答もPCで

ちょっとずつ進歩しています。

通級の先生には感謝してもしきれません。

「PCを使って担任の先生向けの文章を入力してもらっていたのですが、『いやだ』と入力した文字を直したいと言って『嫌だ』にしたんです。掲示物に年齢相応でない自分の字が貼られるのも辛いみたいです」

「本人は、PCで変換した漢字なら正しい漢字を使えるんですよ」

と、親も見逃してしまうようなエピソードをちゃんと見てくれています。

ただ、先端研から貸与されているサーフェスも、この3月まで。

息子が必要と言えば家庭で購入する必要がありそうで…

ただ、この春は長男も高校入学で、どこにそんなお金があるのかね??

1年次に身につけたこれらのスキルを2年に進級してさらに使いこなせるのか?

が目下気になるところ。

困難の程度は個別だとしても、何らかの学習のサポートが必要な、次男のような生徒が教室に2人はいるはず。

全校500人ちょいの中学校で、だれも読み書きのサポート受けられていない状況ってどうなんだろうか。

(市内でも学校によっては、取り組まれているところもあるらしいんだけど…)

サポートが必要な子がまだたくさんいるよ!

いろいろな学び方が選べる時代になってきてるのにな…。

とため息です。

ではまた!

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