「小学校に入ってから勉強についていけなくなったらどうしたらいいの?」
「小学校の支援級は、学校ごとに作ってもらえるの?」
去年の今頃、小1の息子は普通級の進度に完全についていけなくなりました。
学校のテストを10点とか、0点を取ってくる。
カタカナが入らない。問題文を読めてない。
「このまま普通級と通級で頑張る?」
「取り出ししてもらうべき?」
「支援級に入れる?」
小学校入学前、または小学校に入ってすぐにお子さんの発達が気になるご家庭にとっては、今が考えどきになりますね。
私が経験した、川崎市の場合の支援級入級の流れと、他の自治体では通っている学校に支援級を作ってくれるのかどうかをこの記事ではご紹介したいと思います。
支援級入級の流れ<川崎市の場合>
うちの長男が小学1年に普通級、2年から支援級に入ったときの流れです。
- 4月に入学する前から読み書き、数が苦手
- 入学後も読み書きが苦手で、他の子に比べるととても遅れがち。
- 2学期に教育相談、担任面談の後に教育センターへ相談
- 教育センターで心理検査、医師の診断後に支援級に入級決定
という流れでした。
支援学級での障害種は7つ。
- 知的障害
- 肢体不自由
- 病弱・身体虚弱
- 弱視
- 難聴
- 言語障害
- 自閉症・情緒障害
小・中学校に障害の種別ごとに置かれる、8人を上限にした少人数の学級です。
支援級では、IQが75以下ではなかったので知的ではなく情緒という障害種で入級していたようです。
長男と同じく読み書き障害のある次男についても支援級を検討してもらいましたが、IQが75以下ではないこと、情緒の問題がないためにお断りされてしまいました。
長男も情緒の問題があるとは思えませんでしたが、年によって扱いが異なるんでしょうか…。
教育センターに行ったときも
「2学期終わり頃の相談が多いんですよ」
と相談員さんが言ってたっけ。
人員の関係があり、なかなか年度途中に支援級に移ることは難しいようです。
川崎の場合は、支援級に所属が決まった場合は通っている小学校に新たに支援級を作ってもらえます。
長男の場合も、同じフロアーに支援級があり、「交流」といって国算以外は普通級で授業を受けています。
運動会でも、支援級の生徒も普通教室の生徒と同じように組体操などの競技に参加していました。
ただし、各学校に支援級があるということは、特別支援学校教諭の免許を持っていない教員が担任することも多いということ。
デメリットとして、適切な支援を受けられない場合もあるかもしれません。
どこの自治体でも、通っている小学校に支援級を作ってくれるのか?
先日は、東京23区内に住んでいるお友達の話を聞き衝撃を受けました。
ご本人の了解を受けているので少しご紹介します。
小1のお子さんが宿題を毎日二時間かけて取り組んでいる(!)そうで、だいぶ授業についていけてない様子。
支援級への入級相談をしているところだが、支援級に入る場合はなんと「支援級のある小学校」に転校しなければならないそう。
調べてみると、そういった自治体は結構あるようですね。
自分の学区から一人で通えるようになるまでに、登下校に保護者の付き添いが必要になります。
また、「普通学級との交流は給食時間のみ」と決まっているそうです。
そりゃお勉強も大事だけど、国語、算数以外の進度の差が付きにくい授業であれば普通級のお子さんと交流することも大事なのではないでしょうか?
インクルーシブ教育はどこに行きましたか?
支援級に入ることで転校し、せっかくの地域の子どもとのつながりが切れてしまうというのはどうなんだろうか。
特定の小学校に支援級があった方が、専門的な指導ができる先生が見てくださるといったメリットがあるのだろうけど…。
そのお子さんは、とりあえず二年生も普通級で様子を見つつ、学習の補習として家庭教師をつけていました。
結局、単学級のため普通級で個別の課題を与えてもらいつつ、中学校は支援学校に進学したそうです。
まとめ
あなたの住んでいる自治体は、支援級がどの小学校にもありますか?
お子さんはこのまま地域で成長し、福祉も住んでいる地域で受けることになると思います。
その時、「この自治体に住んでいてよかった」と言えるでしょうか。
小学校だけでなく、中学や高校に選択肢があるかどうか、福祉の充実度など調べてみたほうが良いかもしれませんね。
障害のあるなしにかかわらず、
「お勉強について行けない子どもがいられるクラス」
がないのが本当に残念です。
一斉授業である限り、その子なりの成長をみてもらうことはなかなかできないんだろうなぁ。
40人学級で、子どもの成長を一人ひとり見て保障できる先生は少なそうだから…。
恵まれていると言われている東京でも、当事者とその親にとってはなかなか困難な状況があるということを知りました。
なんとかならないのかな。
ではまた♪
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