「うちの子、読み書きが苦手みたい…もしかして学習障害かも?」
学習障害・読み書き障害について知識を得るなら、まずは本を読んでみましょう!
「ネットで情報を探してみたけど、これから子どもがどうなるのかますます不安になった」
それは…以前の私です!あまりにも調べすぎて夜中まで起き、ストレスで不眠になりました。
ネットで情報を探すよりも、書籍のようにまとまって形で読むほうが正しい情報を得る助けになりますよ。
ちなみに、今回の書籍紹介は読み書きの問題だけでなく「障害のある子の行動の背景の理解」や「発達障害の子どもたちの社会性の課題」について描かれている本も取り上げていますのでご承知おきください。
勉強に悩むお子さんには、この2教材がぴったり!
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勉強嫌い・苦手なお子さまの教材選びのポイント
- 無学年式(さかのぼり)学習に対応しているか
- 難易度がやさしく、つまずきにくい設計か
- 教科書に沿って学べる(教科書準拠)または読み書きの基礎力に特化しているか
- 家庭学習が習慣化しやすい工夫があるか
まるぐランドは「読み書き力の土台強化」に特化、すららは「教科書に沿った基礎固め」と「つまずき対策」を両立。
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マンガでわかる!学習障害の基礎知識
できれば全ての人にこのマンガを読んでもらい、やっているのにできない子がいることを知ってほしいです。
なにより、コミックエッセイなので読みやすいです。
障害について理解してほしい周囲の人に貸してみるのもいいと思います。
うちの子は字が書けない (発達性読み書き障害の息子がいます)
通級に通っていても、6年生まで発達性ディスレクシアと診断されず、字は読めるのにひらがな、カタカナすらうまく書けない著者の息子さん。
程度の差はあれ、うちの息子もそんな感じ。
筆者の地域にはLDセンターがあり、トレーニングすることで5週間でひらがなとカタカナをマスターできたそう。気になって検索するもセンターは1年以上予約待ちで新規停止中。
高校生になった息子さんは法律で認められている配慮を受けられず。教師は基本読み書き不自由しない人達なので理解が進まない。
1クラスに3人はいるのに…!多くの人に読んでほしいです。(2017刊)
うちの子は「字が書けないかも」と思ったら
「うちの子は字が書けない」の続編です。
お兄ちゃんの読み書き障害をケアしていた作者が、妹の読み書き障害に長年気づかなかったという体験が描かれています。マンガはそれほど多くなく、宇野先生の専門的な解説が充実している印象です。
読み書きが苦手な子どもにとって、それが「当たり前」の状態であり、「努力すればできる」と周囲から励まされることで発見が遅れるケースが多いことがよく理解できました。
特に共感したのは宇野先生への「この子は大学に入れますか?」という質問に対する考え方です。大学卒業後の生活を想像し、読み書きが苦手な子が「苦手な作業を行う仕事に就かせる」ことが本当にその子の幸せにつながるのか?という問いかけは本質的だと思いました。
全ての文章にルビが振られており、読み書き障害のある方にも読みやすい配慮がされています。巻末には学校へ合理的配慮をお願いする例文も掲載されていて実用的です。
見えない障害は教員にも気づきにくく、特に「できなくても大人しく座っている子」はスルーされがち。この本が多くの学校関係者に読まれることを願います。(2020刊)
発達障害 うちの子、将来どーなるのっ!? (こころライブラリー)
ネットの「コミックルポ働く発達障害者」をまとめたものです。コミックの合間に専門家のコメントが載っていて、より詳しく学校卒業後にどのようなサポートがあるのかよく分かるようになっています。
働く心構えはどんな人にも必要!なかなか整備の進まない高校、大学での取り組みが興味深かったです。
障害を言わなくてもいい、その子の特性は見て分かるし、サポートする内容は同じだから、と。
心強い高校があるものだなぁ。知人に成人したお子さんに困っている方がいらっしゃるのでまず読むよう勧めてみました。学校や職場でも配ったらいいと思う。(2012刊)
発達障害で問題児 でも働けるのは理由がある! (こころライブラリー)
息子が発達障害と診断されて以来、将来の就職に不安を抱えていた私。この本は本当に救いになりました。
ADHDと自閉症スペクトラムの息子さんがアルバイトなどの社会経験を通して成長し、就職を決めるまでのストーリーが描かれています。バイト先でのミスへの対応や、過集中して体調を崩すまで働いてしまうエピソードなど、うちの子にもそっくりな「発達障害あるある」が満載でした。
特に印象的だったのは「お手伝いは他者に役割を持って関わる最初の経験になる」という部分。子どもの頃からの積み重ねが大切なんだと気づかされました。知り合いのお店でバイトさせてもらうとか、スモールステップのカードを作ってもらうとか、いきなり失敗して凹まないような環境づくりが超大事。
当事者の息子さん自身が語っているからこその説得力があり、監修者の解説も勉強になります。「無駄な仕事なんて一つもない、みんな誰かのために生きている」というメッセージに心から共感しました。(2020刊)
発達障害 「できないこと」には理由がある! (こころライブラリー)
ADHDのお子さんがおとなになって、「あのときできなかった理由は…」と紐解いてくれる本。
「うちのコはADHDじゃないけど~」
って方も、
「なぜ、この子はこんなこともできないのか」
その理由を知ろうともせず、頭ごなしに叱っているとしたら読んでほしいです(まあ、私もそうでしたので人のことは言えません。)
マンガ形式なので読みやすく、問題(と一般的に言われる)行動の理由が視覚的に理解できましたた。特に「ちゃんと座っていて」という指示を「前を向いて座ること。体の一部は動かしてもよし」と解釈するリュウ太君の場面は、いま教えている支援学校の生徒と重なるところがありました。
当事者の立場から「なぜそうなってしまうのか」を説明してもらえるので、子どもたちの行動の意味がやっと腑に落ちました。前川先生の解説も素晴らしい!
特に、
「親の育て方が悪かったのでは?」(うっさいわ!)
と責められがちな保護者の方へ
「周囲の目より自分たちの眼差しを大切に」という言葉に救われます。本人の行動を改善するためのヒントも具体的です。
この本を読んで、息子や生徒たちを理解できた気がします。教師や支援者の方にもぜひ読んでほしい一冊です。(2022刊)
境界知能とグレーゾーンの子どもたち (扶桑社BOOKS)
マンガ形式で読みやすく、グレーゾーンの子どもたちの心の内側が見えてくる内容。
「グレーゾーン=悪い」という誤解ではなく、むしろ素晴らしい才能を持ちながらも支援が必要な子どもたちという視点が新鮮でした。
特に印象的だったのは、困っているのは子どもであり、大人の対応次第で子どもたちの様子が変化するという部分。子どもへの接し方を見直すきっかけになりうる一冊です。
この本を読み、「理解し難い」と思われていた子どもたちの行動の意味が理解できそうです。このマンガでは新卒の教員が少し年上の先輩から教えられながら対応策を探っていくスタイルで、「こうしたらいいんだ!」で1話が終わり対応したその後については描かれていません。どれもうまく行っているという前提で話が進みます。
こういう子どもたちへの理解がない教員も山ほどいるので全教員への研修に使ってほしいですね。とはいえ、教員には個別の生徒に対応する時間が全く存在せず、教師に余裕がないと生徒へのあたりもキツくなってしまいます。環境の問題は大きい。
子育てに悩む親はもちろん、教育者や子どもに関わる全ての大人に読んでほしい一冊です。「ケーキの切れない非行少年たち」の著者による本書は、グレーゾーンの子どもたちへの理解を深め、適切な支援につながる大きな一歩になると思います。
この本は、続巻も読み応えがありました。
- 2巻…困っている子を見逃すな<子供の非行化の背景>
- 3巻…生きづらい子を諦めない<少年院教育>
- 4巻…傷ついた子を救うために<児童養護施設>
- 5巻…普通にできない子を医療で助ける<児童精神科>
どれもものすごい深刻さあふれる描写はないのでサクサク読めます。学校教員が知らない、学校の外で行われている子どもたちを支える仕組みを知ることができるのはありがたいですね。うまく連携が取れるかというとなかなか難しいので…。
主人公の大頭先生と、椿先輩、精神科医の桂木先生のキャラクターも見ていて楽しいです。最後のエピソードでは、成長した子どもたちとの再会が!いい話だ~。
あとがきにもあるように、「教育関係者に対してすら、文とイラストだけで正確な理解を求めるのに限界を感じてマンガ化した」とのことです。著者の目的は達成できている良書です。(2020刊)
ファンタジウム (モーニング KC)
読み書き障害の男の子が主人公の漫画です。
知的な問題がないのに、重度のディスレクシアで字の読み書きができないために学校に居場所がなく、親の仕事の手伝いもできず疎まれている主人公。
手品と応援する人々と出会い、傷つきながらも成長して行くお話。絵がとても丁寧でキレイ。
途中の巻から漢字にルビがふられるようになり、当事者でもある程度読めるようになったでしょうか?
全9巻、3年の休載期間を経て完結しています。字が読めず書けずで学校に居場所がない良には素晴らしい手品の才能があり、様々な困難にめげずに難題をクリアしていきます。
登場人物が魅力的で、含蓄のある言葉を聞いて何度読んでも涙するシーンが…。
回収しきれていない伏線もあり、ホントはもっと続いてほしかった。
良の検査は、うちの子どもの検査項目もあって作者が詳細に取材しているのを感じました。連載中にかなり時間が経っていて難読症→発達性ディスレクシアと変化が。学校現場はあまり変わってないかも…。(2007刊)
はざまのコドモ 息子は知的ボーダーで発達障害児
IQ80前後の子どもたちは、知的障害の基準には満たないけれど普通学級でも苦労する、まさに「はざま」の存在。
この漫画を読んで何度も涙が出ました。特に小学校の先生たちの対応が酷すぎて!「ここは進学校だから転校しろ」「障害者なのにウソをついて入学させた」なんて言われるシーンは、他人事とは思えませんでした。
うちの次男もIQ88で、平均的なIQよりは低めです。いわゆる平均的な能力を持っている人だけを相手にした学校や行政の対応はいかがなものかと思ってしまいます。
結局、主人公は教育委員会の方の計らいで中学から特別支援学級に入れたようですが、将来の就労を考えると精神障害福祉手帳の取得も視野に入れないといけないんですね。
発達障害や知的ボーダーのお子さんを持つ親には必読の一冊です。Kindleなら324円で読めます。(2015刊)
学習障害の理解と基本知識が分かる本
以前は、社会性の困難がある自閉症スペクトラム(ASD)の本が多いように感じていましたが、最近は学習障害関連の本も増えてきました。
学習障害(LD)がわかる本
2024年に刊行された新しい本です。特に図解が豊富で分かりやすく、基本から支援方法まで丁寧に解説されています。
学校から「読み書きに課題がある」と言われても、具体的に何をすればいいのか分からず途方に暮れている方におすすめ。
この本では「読む・書く」「計算・推論」などタイプ別の困りごとの説明が参考になり、「勉強がうまくいかないのは方法が合っていないから」という立場に立っています。学校での合理的配慮の受け方やクラスメイトへの伝え方など実践的なアドバイスも充実しています。
特に「家庭での特訓や見守りが逆効果になる場合がある」という指摘は、保護者の子どもへの関わり方を見直すきっかけになります。子どもの困りごとを理解し、適切な支援につなげるために親としてどう関わればよいかが明確になり、自信を持って子育てできそうです。
見開きの図解でぱっと分かるので、まずは概要を把握したいと思う方にぜひ読んでいただきたい一冊です。(2024刊)
知的障害と発達障害の子どもたち
知的障害と発達障害が重なり合うことで生まれる特性や支援方法について詳しく知りたくて、この本を手に取りました。長男が未就学児のときに知能がボーダーだと知り、当時は知的障害と発達障害の違いが分からず困っていました。そんなときにこの本があれば…と思いました。
本書の素晴らしい点は、医療と行政それぞれの視点から障害を捉え、その違いを明確に整理していること。前半では発達障害と知的障害の基本が事例を交えて解説され、後半では「ゆっくり」というキーワードを軸に子どものペースに合わせた関わり方が具体的に示されています。
「早く」と「ゆっくり」の両方が大切という視点にはハッとさせられました。「早く」支援することの重要性は知っていましたが、「ゆっくり育てる」ことの意味を改めて考えるきっかけになったのです。
また、境界知能など最近話題のテーマにも触れていて、支援する側としても親としても役立つ情報ばかり。子どもの特性に応じた対応法や学校選びについても具体的で分かりやすく説明されています。
特に印象に残ったのは、子どもの自己決定を支援することの大切さ。自己肯定感が低くなりがちな子どもたちにとって、安心できる環境づくりについての助言は本当に心強かったです。
これまでいくつか関連書籍を読んできましたが、この本はもっと早く出会いたかった一冊です。(2024刊)
ディスレクシア入門
本書は様々な専門家の知恵が集められていて、ディスレクシアの子どもの具体的な姿や支援方法が豊富な事例とともに紹介されています。読み進めるのが辛い部分もありましたが、「もっと早く気づいていれば」と自分を責める気持ちも含めて、多くの親の気持ちに寄り添ってくれる内容でした。
特に合理的配慮についての章は、学校や社会での支援を求める際の根拠として役立ちます。障害を個人の問題ではなく、社会参加を可能にする視点で捉える考え方に救われました。
ディスレクシアの子を持つ親だけでなく、教育関係者や専門家にも共通理解を深める本として強くおすすめします。ただし、「学習障害が分かる本」に比べるとほとんどのページは文字でページ数も多いので「入門」ではないかもしれません。(2016刊)
はじめに読むLD学習障害の本
長男の読み書きが苦手だと分かって最初に読んだ本です。なので、少し情報が古いかもしれません。
LDがどのような障害なのか、基礎知識と家庭での支援方、クラスでの対応の仕方、将来の進路指導までを具体的に紹介しています。
イラストが多く、見開きで解説してありすぐに読めます。
学習支援についてはどのような認知の仕方をしているのか、どこが弱いのかによって支援する方法が異なることがよくわかりました。
ただ、小学生に対しての学習支援が中心で、「教育的支援は小学校高学年では遅すぎる」とのこと。(2009刊)
読めなくても、書けなくても、勉強したい―ディスレクシアのオレなりの読み書き
著者の井上さんは40歳を過ぎるまで自分がディスレクシアであると気づかず、教員の奥さんが買ってきた当事者の本を読み「これはオレだ!」と気がついて涙が止まらなかったそうです。
それまでの著者の人生は本当に大変で、学習内容を十分に理解していながらそれを文字に表すことができず教師や友人から蔑まれる。
それを隠すために不良になり、正当化してきた。部活で成果を出す、会社で業績を認められるなど相当な実力があったからこそ落差に苦しみ、
「なぜ字を書くことができないのか?努力がたりないのでは?」
と責められることが多かったようです。
社会に出てからもどんな仕事でも書字が必要でさらに苦労が続く。自分の障害が分かってもなぜ今になってと数年悔やんでいたとのこと。
あの時手が差し伸べられていたら…と読んでいて涙ぐんでしまいました。(2012刊)
怠けてなんかない! ディスレクシア~読む書く記憶するのが困難なLDの子どもたち
ディスレクシア(主に読み書き障害)の子ども達の声を集めた本。
知的能力には問題がないのに生まれつき読んだり書いたりすることが難しい。
学校では「怠けている」と言われ、親は「やればできる」と本人を追い立てます。
そのうち「育て方を間違った」と自らを責め、当の本人は「努力が足りないから自分は読み書きできないのだ」と思い込み、「何をやってもダメなんだ」と苦悩する。
なぜできないのか?が分かるだけでも自己理解の一助になるのに・・・。
社会性の障害に比べ努力不足といわれがちなLDについてもっと理解が広まることを期待します。(2003刊)
発達障害のいま (講談社現代新書)
発達障害と虐待に関わるうち、それらの密接な関係について気がついた著者。
発達凸凹は親子で持っている場合が多く、虐待の原因にもなっている。
また虐待は親のトラウマの有無が大きな要因ともなっており、トラウマを解消するためにEMDRという簡単な眼球運動によりトラウマと適切な距離が保てるようになる。
親子で治療することにより、発達凸凹から発達障害へ移行するのを防ぐことが出来る。
自閉症スペクトラムについての記述が多く、学習障害についてはほぼ述べられておらず残念でしたが、勤務先の教員保護者にぜひ知ってもらいたい内容でした。
発達凸凹、くらいのかわいい言い方(!?)で世間に周知され、気負わずみんなでサポートしあうような世の中になったらいいな…。(2011刊)
発達障害の子どもたち (講談社現代新書)
発達障害について、臨床医である著者が関わった子どもたちのエピソードをもとにわかりやすく解説した本。
どんな本を読んだらいいの?と聞かれたら一番にこの本をおすすめします。ちょっと古いけど…。
何十冊か読んだ発達障害関係の本の中でも、ほぼ全てを網羅している良本。
必ずクラスに1,2人は発達障害の子どもがいます。
教員は学校に適応し、評価されてきた人が職業として選んでいるので適応できない子を理解できない可能性があるかなと。
さまざまなバックグラウンドを持つ生徒を理解するためにぜひ一度は目を通してもらいたいなと思いました。(2007刊)
学習障害の子どもたちへ実践的なサポート方法
『LDの子が見つけたこんな勉強法』は、学習障害(LD)のある子どもたちが実際に見つけた学習の工夫を集めた貴重な一冊です。野口晃菜さんと田中裕一さんの編著です。ただし、この本のタイトルのLDは「learning difference(学び方の違い)」と定義しており、一般的なLDの定義とは異なります。
本書の特徴は、37もの具体的な工夫が当事者の声をもとにまとめられていること。「読み」「書き」「暗記」などのカテゴリ別に整理され、診断名と困ったこと、具体的な工夫がイラスト付きで分かりやすく解説されています。
例えば「漢字の読みがわからないときはアプリで判別!」「板書をICTにまかせて聞くことに集中」「やることを付箋に書いて机に貼る」など、実践的なアイデアが満載です。
第2章では当事者と家族へのインタビューを収録。イギリスでディスレクシア支援を受けた大学生や、合理的配慮のプロセスを振り返る保護者など、リアルな体験談から多くを学べます。
第3章には医療者や支援者からのメッセージも掲載。本田秀夫氏や藤堂栄子氏など専門家からのアドバイスも参考になります。野口晃菜さんと田中裕一さんの対談では、野口さんが「小学生からアメリカに渡り、当時は通級で英語の補習を受けていた」「障害のある人だけでなく、国籍が違ったり生きづらさを抱えるすべての人が配慮を受けられる世の中に」と語っていたのが印象的でした。
分離教育は廃止するのがインクルーシブ教育、という声に対しても、「その子の学びを考えたときに、最大限の効果が出るように学べる場所の保障が必要」という田中さんの声にも同意~!既存の学校教育のままだと、学びから排除されるお子さんが出てくる…本当にそう思います。私の居住地域ではインクルーシブ高校が設置されましたが、高等支援学校のほうが生徒の力を伸ばせる可能性が高いと感じます。
また、「メディアに取り上げられる発達障害の人の多くはギフテッドだったり、ものすごい才能を持っていたりして、等身大に近いロールモデルが身近にあまりいない」というまとめにも激しく同意です。「トム・クルーズだって字が読めなくて…」ってマジ聞き飽きたから!!トム・クルーズは悪くないよ!平凡で何が悪いんじゃ。
本書の根底にあるのは「学び方はひとつじゃない」という考え方。自分に合った方法を試行錯誤しながら見つけていくプロセスの大切さを教えてくれます。
LDのあるお子さんを持つ保護者はもちろん、教育関係者や支援者にもぜひ手に取っていただきたい一冊です。(2023年刊)
読み書き障害のある子どもへのサポートQ&A
読み書き障害は読み書きが全くできないということではなく正確さや流暢性に問題がある状態です。
話すこと、知的には問題がないにもかかわらず読み書きだけがずっと苦手な外国語を学習しているような状態が続きます。
この落差が激しすぎるほど怠けているというレッテルが貼られ、学校に対して不適応の状態が続きます。
不登校生徒の半数はLDの傾向があると言われています。
ではどうしたら良いかというと、書字が苦手であればタブレットやキーボードを使うなど近視の人が眼鏡を使うようにツールを使うことを推奨されています。
ただし、ローマ字を理解できてタイピングが書く速度よりも速いことが条件になります。
それって結構難しくないか?うちの子は2人ともローマ字全滅です。
とはいえ、もっと学校で利用が進むといいな。(2012刊)
タブレットPC・スマホ時代の子どもの教育 学習につまずきのある子どもたちの可能性を引き出し、未来の子どもを育てる
タブレットをどう特別支援教育に生かしていくか書いた本。
読み書き障害があり書字では全く読めない字を書く小学生が、テキスト入力ではしっかりと自分の考えを示すことができていることが紹介されていて驚き。
発達の凸凹があると、できないところを見て「できるはずだ!」と繰り返し練習させたりすることが良くある。
それよりも近視の子がメガネをかけるように発達障害障害の子にサポートツールを使えるようにして欲しいです。
マインドマップも考えをまとめるのにいいんだね。
利用させる時の注意、ゲームアプリは入れないなども細かく書かれています。(2013刊)
発達障害の子を育てる本 ケータイ・パソコン活用編 (健康ライブラリーイラスト版)
見開き2ページ図説でとてもわかりやすいです!タブレットをどのようにサポートツールとして使っていくかよくわかりました。
例えば、レシピをタブレットで見て作れるようになるとする。ある先生は「写真カードを作ればいい」と言うかもしれない。
でも先生の手間も省ける上、なにより義務教育が終わっても本人が自分でできるようになる。
こういった支援は残念ながら高校が一番遅れている。特別支援級は小中学校にしかなく、大学は就職など最終的な出口でもあるので取り組みが必要になってくる。
高校でも支援が広がるといいのにな〜。(2012刊)
発達障害のある子どもの視覚認知トレーニング (ヒューマンケアブックス)
家にすでに一冊視覚認知の本があるものの、次男の見え方が気になったので追加で購入。
CDーROMがついているのでコピーしなくてもプリントアウトすれば使えるのが良さそう(と書いてみたけれどまだ使ってない)。
実際に視覚認知に問題があって字がきたなかったり漢字が覚えられないのかわからないので本来なら視覚認知を専門に見てもらえる支援センターなどに行くのがベストですね。
この本でも簡単なテストはできるので、時間のある時に取り組んでみます。買って満足しませんように…。(2012刊)
発達障害&グレーゾーンの3兄妹を育てる母の毎日ラクラク笑顔になる108の子育て法
発達障害やグレーゾーンのお子さん3人を育てている著者の工夫が満載!世界で一番多い職業のお母さんを楽しもう!というコンセプト。
しかし、そこに至るまでは「どうして自分だけ、こんなに苦労して子育てしているのか?」と他のお母さんと比べて落ち込んだり、いつも子どもを怒ってばかりだったそうです。
カラーページの工夫を見て、ラミネーター欲しくなりました。とにかく「子どもをいうことを聞かせるための手段として怒らないこと」怒ったら工夫のチャンス。(2016刊)
学習障害の子へ・将来を見据えたサポート
怠けてなんかない! セカンドシーズンあきらめない―読む・書く・記憶するのが苦手なLDの人たちの学び方・働き方
日本では「未曾有」を「みぞうゆう」と読んだだけで「漢字が読めない=頭が悪い」と揶揄される状況がある。
今のテストは「記憶していることを、時間内に読めて、書けるかどうかを問う」ものになっており、真にその子が知識を身につけたかどうか問うテストになっているのかという問題提起が心に残りました。
英語圏ではディスレクシアが一般に認知されていて、授業や受験で適切なサポートをすぐ受けられるようになっているそうです。
日本語よりもLDが発現しやすい言語だからとはいえ、えらい違いですね。
社会での不適応は自分の特性の理解不足や自己評価が適切でないことが原因になることが多いとあり、環境が整うことを期待します。(2010刊)
怠けてなんかない ゼロシーズン―読む・書く・記憶するのが苦手になるのを少しでも防ぐために
題名のとおり、ゼロシーズンとのことで就学前にできるLDの子への具体的な支援集。
昔ながらの遊びや、視機能の訓練など。就学前に見つかるのはラッキーなことですよね。
就学後でも役に立つ内容だと思いました。(2011刊)
教育現場での学習障害への支援(先生と保護者の連携に)
主に、医療機関や教員向けに書かれている本を集めてみました。
特異的発達障害診断・治療のための実践ガイドライン―わかりやすい診断手順と支援の実際視覚機能
支援センターで見てもらっている先生からオススメいただいてかなり高額だったのですが息子のため!とポチってしまいました。
当時、Amazonでは新刊を扱っていなかったので楽天で購入。
特異的発達障害とはLDのことなのですね。
医師など専門職のための本のようで、偏差からどのくらい外れているとどうだとか、素人がちょっと読んだだけでは歯が立たない内容が満載です。
ただ、どういう支援をしたら良いのかは記述が詳しかったので、生かせればと思います。(2010刊)
LD・ADHD・アスペルガー症候群 気になる子がぐんぐん伸びる授業―すべての子どもの個性が光る特別支援教育
小中学校で発達障害の子が教室にいる場合にどのような対応をするのが良いのか、子ども編・教師編・保護者編で構成されています。
4コマ漫画でNGとGOOD例を出して解説していてとても読みやすいです。
大切なのは、障害名を知ることではなく、その子の特性から来る問題と今苦手なことを理解し、支援、指導すること。
障害を知らなくても、気になる子をさりげなくサポートできている先生の技をシステムとして広げることが特別支援教育ではないかとあり、なるほどと思いました。(2006刊)
発達障害チェックシートできました―がっこうのまいにちをゆらす・ずらす・つくる
自分の「発達障害観」が一気に突き崩されました。
主な内容は、以下の3部で構成されていて、特に3部が秀逸!でした。
- 生徒が自分のことをよく知り、長所が認識でき、教員が生徒のことを良く知り、ちょっとした支援が出来るシート(悪いところ探しではない)
- シートを作るために執筆者達がたどった製作背景。
- 理論的背景の解説
この題名では全然その良さが伝わらない気がして残念。
本当にたくさんの教師、保護者に読んでもらいたい本。
支援が必要な子を、困った子か、困っている子、どちらでみるかで教員の技量がわかる様な気がする。(2010刊)
まとめ
いま、本棚にある発達関係の本でおすすめのものをまとめてみました。
まだまだ、本屋さんに行けば沢山の書籍があると思います。
その中から探すのはなかなか大変なので、まずは一番上に紹介されているコミックエッセイだけでも読んでみてください!
何かしらのヒントになりましたらうれしいです。
勉強に悩むお子さんには、この2教材がぴったり!
▶︎ まるぐランド for HOME▶︎ すらら
勉強嫌い・苦手なお子さまの教材選びのポイント
- 無学年式(さかのぼり)学習に対応しているか
- 難易度がやさしく、つまずきにくい設計か
- 教科書に沿って学べる(教科書準拠)または読み書きの基礎力に特化しているか
- 家庭学習が習慣化しやすい工夫があるか
まるぐランドは「読み書き力の土台強化」に特化、すららは「教科書に沿った基礎固め」と「つまずき対策」を両立。
まずは各公式サイトから資料請求し、実際の内容をじっくり比較してみてください!
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