「発達障害がある子の先がとっても心配!」
「発達に課題を持っていたら、高校に行けないの?」
そんな悩みを抱えている保護者の方へ。
超オススメ本です。
発達障害のお子さんの行く末が気になる保護者の悩みに答えます
著者のかなしろにゃんこさんは息子さんがADHD。
息子さんのADHDが分かるまでのコミックエッセイも拝読しました。
「子どもが教室でじっとできないのは、親のしつけの責任」
などここまで言われて本当に辛かっただろうな、というエピソードばかりで涙ナシには読めません…。
「お子さんがADHDだと気がつくまで、ちょっと時間がかかりすぎ?」
と感じる面もありますが、今よりも情報をネットで得ることも難しい時代です。
お子さんの障害を受容できただけでもまだいい方なのかもしれません。
その息子さんが中学生になり、
「うちの子、将来どうなってしまうのだろう?進学先、働く先はあるのだろうか?」
と不安になる中で、編集の方と一緒に高校、大学、就労支援、特定子会社、自主サークルなどを回ってまとめたのがこのコミックエッセイです。
どの支援先もお邪魔してみたくなります。というか早速、先日掲載されていた高校の見学をさせていただきました。本当によき出会いでした。
読んでいてなるほど、と思った部分をいくつか。
- お子さんが中学校に入ったら、「高校どうしよう」からではなく、「将来の自立」から逆算する。高校を選ぶときは就職するのか、進学するのかを決めてから進学したい。何が苦手で何が得意かということをしっかり理解しておくことが大切。
- 大学生になってから発達障害ではないかと自分で相談しに来る学生もいる。高校までは問題が無くても、大学では基本自己管理が求められ、どうしたらいいのか分からなくなって困ってしまうことも。障害者枠で就職する人もいる。
- 発達障害者の就労支援をしている会社もある。主に手帳を持っている人向け。就職の準備として3つの条件あるが、それらが揃っていると就職しやすい。
- 特例子会社でも親会社の障害者雇用の枠に入る。入力などパソコンを使う事務仕事も増えている。応募者が増えすぎて選考をしなければならない会社も増えている。
- 発達障害は「長所と短所」の落差がはげしいことで「生活が安定しにくく、生活につまずいている人たち」である。「生活障害」ともいえる生きづらさの軽減が必要になってくる。
この記事を改めて読んでみて、本当に的を射ているアドバイスだと感じました。
発達障害のあるなしにかかわらず、進学時にはゴールを見据えた進学をさせたいものですし、弱みと強みはしっかりと理解しておくべきと感じます。
でも、健常のお子さんよりも深く息子の将来のことを考えておくべきなのでしょうね。
読んだ上でも、まだまだ悩んでしまいますねぇ…。
まとめ
先日お茶をした発達障害者の就労支援をしているお友達から、
「親がまったく放置してしまうと子どもは苦しむ。でも、なんでも親が先々までレールを敷いておくと、意欲の無い無気力な、親がなんでもどうにかしてくれるという子に育ってしまう。挫折経験も含めて、その間の上手いバランスで意欲のある子どもに育てるのが大切」
というお話を伺い、なるほどーーーと、目からウロコ。
バランス大事ですね。
この本のよさは、コミックエッセイで読めるので、専門書と違い当事者の方も読みやすいということ。
知人に紹介したところ、早速購入。
成人になっている発達障害のある息子さんと一緒に読んだと言うことです。
ものすごく感謝されました。
お役に立ててうれしいな。
ではまた♪
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