「学習障害、LDの子どもの支援をする法律はあるの?」
「これから大きくなった子どもが、受験の時に受けられる配慮はある?」
法律も、発達障害の子ども支援を後押ししています。
読み書き障害の子どもをもつ保護者セミナーで教えていただいたことについてシェアしたいと思います。
テストも配慮してもらえる可能性が!知っておいて損はない情報
特別支援教育支援員という制度が平成19年から始まっているそうです。
- 読み取りに困難を示す児童生徒に対して黒板の読み上げを行う
- 書くことに困難を示す生徒に対してテストの代筆などを行う
こんな制度、聞いたことなかったですよ…。
さらに、発達障害者のための特別措置として、入試でも以下のような措置が認められ始めてきています。
- 時間延長
- 拡大文字問題冊子
- チェック回答(鉛筆でのマークの塗りつぶしが難しく、そのための練習を繰り返す人もいるほど)
- 別室受験
>>試験における配慮申請とその事例 – 学習における合理的配慮研究アライアンス | DO-IT Japan
ただし、それまでの学校生活において同様かそれに近い配慮をされていたかどうかがポイントだそうなので、先生方には配慮の経過をぜひ記録して頂きたいということでした。
今までに病院でLDの療育を受けたことがあるかといった受診歴が必要になる場合もあると聞きました。
学校は卒業してしまうとまた別の教員に見てもらうことになりますが、病院であれば基本的には同じ先生にずっと見てもらえるはず…?
合理的な配慮をしてもらえるか、読み書き障害の支援の目標は?
障害者基本法の改正も行われています。
- 障害者の定義に「発達障害」が入った
- 差別禁止の観点から、「社会的障壁の除去は、負担が過重でないときはその実施について必要かつ合理的な配慮がされなければならない」と規定
障害者差別解消法も成立しました。公立学校でも合理的な配慮を行うことが義務になります。
「合理的な配慮」がとても重要なポイントで、他のツールを使ったり紙で伝えてもらうことで理解が深まるのであればそれは特別扱いにはならないということ。
読み書き障害の子ども支援の目標は、読み書きが他の子どもと同じレベルになることではない。
知識を増やし、知識を使って考え、自分の考えを第三者に伝えることができるようになることが目標となる。
また、読みは文字から想起するボトムアップの読み以外にも、知識や経験から得たトップダウンの読みも重要だそう。
知識量が減らないように、親が意識してサポートする必要がありそうです。
ipadを利用した思考を形するときの支援ツールは?
午後はiPadを使用したワークショップの生活編でした。
子どもの宿題忘れについてどうアプローチしていくかがテーマ。
読み上げ機能はまったく知らず…。
iPhoneでも設定を変えて範囲指定すれば読み上げてもらうことができます。
素晴らしい。
設定→一般→アクセシビリティ
おお、便利!
他にも、付箋アプリ
思考の整理をするアプリ
持ち物の場所を確認するために、写真をとっておく、テクノロジーだけでなく、ノートにクリアファイルをつける、プリントを持って帰ってくればいいので丸めてでもいいから袋に入れる、など。
読み書き障害のお子さんを持つ保護者の方ともお話ししました。
登校しぶりがあったり、宿題を忘れてきたり。
最近読み書き障害ではないかという疑いがあり療育センターに発達検査をお願いしているが、住んでいる地域は1年待ちだとか…。
お仲間がこんなにいるんだ、と思ったら心強く感じました。
うちの息子、読みは苦手ではないし、九九もだいたい出来るので読み書き障害としてはおそらく軽度の方。
教科書の読みあげ機能などあればあったで便利、でもタッチタイプをマスターするまでの書字の苦手さがあるかは不明…。
ただ、軽度の読み書き障害だとただの「お勉強できない子」扱いになるのか気になるところ。
実際、お勉強のできない子は何らかの読み書きの苦手さやワーキングメモリの働きが悪いなど何かしらの機能障害があると考えられるのですが、世間の扱いはそうじゃないよね。
まとめ
読み書き障害の子どもは、この学校に自己肯定感をいかに保つかがキーになるのかな…。
「勉強ができること」にこだわらなければいいのだろうか。
今回嬉しかったのは、特別支援学校にお勤めのママ友さんにもお会いできたこと。
数年ぶりだったはずなのだけれど、SNSのおかげでタイムラグを感じませんでした。
iPadの購入検討をしているなら、とiPad2と4を持ってきてくださいました。
重たいのに申し訳ない…!ありがとうございました。
iPadを購入する件は、このときは保留にしていました。
その後、Androidタブレット→iPadが安くなったので購入→次男はスマイルゼミ開始
しました。その件についてはまた記事にしようと思います。
ではまた☆
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